電動機の正転・逆転

電動機の回転を正方向(時計方向)から逆方向(反時計方向)に

また、逆方向から正方向に正方向に変えることを正逆転制御といい、

旋盤、フライス盤などの工作機械、巻上機、クレーンなどの運搬機械

など多くの機器および装置にもちいられています。

下図は、電動機の正逆転制御回路の一例を示したものです。

三相電源R,S,T相のうち、二相を入れ替えて、電動機に接続すれば、

電動機の回転方向を変えることができます。

そこで、電動機の正転・逆転の回路切替えに、正転用および逆転用

電磁接触器をもちい、おのおの押しボタンスイッチで正転・逆転およ

び停止の操作ができるようにしたものです。

また、正転用押しボタンスイッチPBS正入を押すと、正転用電磁接

触器F-MCが動作します。これにより電源と電動機は電磁接触器の主

接点F-MCを通じて、RとU相、SとV相、TとW相が接続されるので、

電動機は正方向に回転します。次に停止用押しボタンスイッチPBS切

を押して、電動機を停止させます。そして逆転用押しボタンスイッチ

PBS逆入を押すと逆転用電磁接触器R-MCが動作します。この場合、

電源と電動機は、RとW相、SとV相、TとU相とが、電磁接触器の主接

点R-MCを通じて接続され、R相とT相が入れ替わるので、電動機は逆

方向に回転します。

正逆転制御の操作中に、まんがいち、正転用と逆転用の二個の電磁

接触器が、同時に閉路することがあると、電源回路は短絡(ショート)

事故を起こすことになり、危険です。そのため、いずれか一方の電磁

接触器しか閉路しないような対策が必要です。


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